【おねんね5】
今回からは、睡眠質を上げるために、やるべき大まかな事について紹介し、
そこから徐々に解像度を上げていこうかなと考えてます~。
結論から申し上げますと、睡眠の質を上げるために
重要な事は「運動」と「食事」です。
今回はまず、運動から見ていきましょう。
と、言いつつも運動に関しては、ジョギングや筋トレ。など、
様々な種類があり、いったいどれが、一番睡眠の質が上がるのか。
ということで、これらを調べた研究を紹介します。
2010年のPassos達の研究によると、
不眠症状が3か月以上続く患者48名(平均値年齢44歳)に
中強度有酸素運動 (軽いジョギング等)
高強度有酸素運動 (きつめのジョギング等)
中強度レジスタンス運動 (筋トレ)
を行ってもらったんですよ。
その結果、
中強度有酸素運動後の睡眠に有意な改善がみられ、
- 入眠潜時を55%短縮(入眠が早くなった)
- 総睡眠時間が18%増加
- 睡眠効率が13%増加
- 総起床時間を30%短縮
- 睡眠前の不安レベルが15%減少
その他、結果はあまり有意差が見られませんでした。
ちなみに、中強度の有酸素運動とは、心拍数が最大心拍数の50~70%になるような運動を指し(20歳は、120~140が目安)、
感覚的な目安は「会話はできるが、歌うことはできない」程度です。
活動の種類は早歩き、緩やかなサイクリングや水泳、テニスやバドなどのスポーツ。
今回の実験では50分間行われているので、最低でも30~50分程度は行いたいですね。
で、この有意差運動は1日やっただけでも効果が出るので、睡眠の質を上げたい日には
運動するといいのかもしれません。
引用文献
Passos, G. S., Poyares, D., Santana, M. G., Garbuio, S. A., Tufik, S., & Mello, M. T. (2010). Effect of acute physical exercise on patients with chronic primary insomnia. Journal of Clinical Sleep Medicine, 6(3), 270-275.